BibTeX
発行元組織や論文種別によって、参考文献リストの書式は異なる。たとえば↓
鈴木花子, 山田太郎, "猫の跳躍力に関する研究", 猫学会論文誌, Vol. 3, No. 1, pp. 1-10, October 2020.
鈴木花子, 山田太郎: 猫の跳躍力に関する研究, 猫学会論文誌, Vol. 3, No. 1 (2020), pp. 1-10.
このように、記載する情報としては同じでも、細かい書式が異なる。
参考文献リストは数十件に及ぶこともあり、論文を書くたびに書式を修正するのは大変である。
BibTeXを用いると、書式を自動的に整えてくれるので、そうした手間から解放される。
bibファイルに参考文献の書誌情報を載せておき、利用するbstファイル(参考文献リストの書式を定義したファイル)を指定すれば、参考文献リストが自動生成される。
bstファイルは、論文の発行元組織(学会等)が論文テンプレートと合わせて提供している場合が多い。
以下に、BibTeXを利用する場合のLaTeXソース(texファイル)の書き方と、bibファイルのサンプルを掲載する。
code: texファイルの例
~~~中略~~~
\begin{document}
~~~中略~~~
文献~\cite{journal-sample}
~~~中略~~~
\bibliographystyle{style-file} % bstファイル(参考文献リストの書式を定義したファイル)の指定。拡張子は付けない。
\bibliography{bib-file} % bibファイル(参考文献の書誌情報を記載したファイル)の指定。拡張子は付けない。
\end{document}
code: bibファイルの例
@article{journal-sample,
author = {鈴木花子 and 山田太郎},
title = {猫の跳躍力に関する研究},
journal = {猫学会論文誌},
volume = {3},
number = {1},
pages = {1--10},
year = {2020}
}
@misc{web-sample,
author = {ウェブサイトの所有者等},
}
@inproceedings{proc-sample,
author = {Hanako Yamada and Taro Suzuki},
title = {Sample Title},
booktitle = {Conference name},
pages = {1-7},
year = {2021}
}
@inproceedings{proc-sample2,
author = {鈴木花子 and 山田太郎},
title = {タイトル},
booktitle = {○○学会○○大会},
series = {講演番号},
year = {2021}
}
@book{book-sample,
author = {鈴木花子 and 山田太郎},
title = {タイトル},
publisher = {○○出版社},
year = {2021}
}