知覚の哲学
本:
「基本」編は丁寧かつ親切に書かれており,知覚の哲学について専門知識を持たない読者でも基本事項(センスデータ説,表象説,直接実在論,選言説,等々)を一通り理解することができるようになっている.
センスデータ
「斑模様の鶏(speckled hen)」問題
ロデリック・チザム
斑点のついためんどり問題: 斑点のついためんどりを見ている時、自分の見ているセンスデータの斑点の数は確定しているのか?
(原子論と組み合わせて、斑点の数は直接知覚できるセンスデータ報告の真理関数と考えればいいのでは)
「白のペンキに赤のペンキを一滴ずつ入れていく」 という思考実験
ヒラリー・パトナム
知覚の因果説
(a)ある角度と距離にボールが見える
(b) 見える位置にちょうどボールAがある
(c) しかし実はボールAと私の間に鏡が挟まれており、私の視覚経験はボールAではなく別の場所にあるAと区別できないボールBの光が鏡を反射することによって引き起こされている。
このとき私は鏡の奥にあるボールを見ているのではない。
それはなぜか? 鏡の奥にあるボールと、私の視覚経験との間に因果関係がないから
(ポール・グライスが提唱)
選言主義
直接知覚 / 間接知覚
知覚と推論
ヘルムホルツ
無意識的推論