所有権
川の上流を所有し川上から毒を流せるものは、実質的には下流の所有者としても振る舞うことが可能ではないか
使用の歴史、習慣的な使用、占有、排除可能性、所有
習慣的な使用と占有は異なるか?
他人を排除までできるか否かが異なる?
あるいは排除も物の使用方法の一種にすぎない?
使用が複数人の場合とコントロールが複数人の場合
まずタバコの受動喫煙には害があることがある。
そこで、普通に考えると、吸うときには「吸ってもいいですか」と聞かないとダメ、ということにするのが良さそうだ。
そうすれば、1) 受動喫煙を気にしない人は拒否しないし、2) 嫌な人は拒否する。
(1)なら非喫煙者は気にしなくて喫煙者は吸えてハッピーだから最終的な決定「吸う」は得だし、(2)なら吸ったら損する人が居るから「吸わない」は得だ。
状況に応じて最適な結果が出てくる。
さらに、金銭交渉もできれば、喫煙が絶対イヤな人だけでなくちょっと嫌な人とかの需要も反映できる。
受動喫煙の可能性がある人が正確に分かっていなくても、適当に設定しておいて「喫煙許可権」を売買可能にすれば一番気にする人のもとに上手く回るかもしれない。
この、許可を下す権利を受動喫煙の可能性がある人に与えるやり方を、「権利に基づく仕組み No.1」と呼ぼう。
一方、大通りとかだと受動喫煙の可能性がある人は多すぎる。「吸ってもいいですか」を100人に聞くには、なんかそういうアプリとかが無いと無理そうだ。
だから、(受動喫煙の害が大きいと判断するならば) 規制によって問答無用で大通りでの喫煙を禁止することが考えられる。
これが「規制に基づく仕組み」だ。
規制に基づく仕組みの場合、受動喫煙がどれくらい嫌われているかを規制者が調べて、知っておく必要がある。本人たちが許可を出す仕組みと違って、調べるのが面倒だ。
(なお、受動喫煙と吸ってもいいですかの話を公然猥褻罪と「脱いでもいいですか」に置き換えてみると面白い。
規制者の調べることは更に増える――そもそも全裸が負の外部性を持つ場合だけでなく正の外部性を持つ場合もあるのではないか?ということがあるから。)
しかし、さらなる仕組みとして、大通りの所有者が喫煙許可を出す権利を持つ、という仕組みも考えられる。
これが「権利に基づく仕組み No. 2」である。
大通りが何らかの仕方でマネタイズされているとして、大通りの所有者はなるべく喫煙者と非喫煙者の両方の顧客を逃さないように気をつけながら、喫煙許可権を運用することになる。
喫煙に価格を設定するとか。あるいは逆に非喫煙者は割引とか。
また、所有者が、喫煙許可権を分割して歩行者に貸し与えて運用することも考えられる。
大通りの所有者は受動喫煙の害について調べないといけないと思われるので、規制に基づく仕組みと共通するが、大通りの所有者の場合は最適な許可を出す個人的なインセンティブを持つ。
(ある人の全裸が集客にプラスの効果がある場合は助成金によりモニュメント的に脱いでる人が設置されることが考えられる。)
チスイコウモリの互恵的利他主義
血を吸えないときと吸えるときでのリスクを分散する
労働しない人が地主だったりで収益を取れても、労働のインセンティブを与えるためにある程度は労働する人に渡すはず
→どの程度任意でも大丈夫なのか
組織を所有する
ケーキを切る権利を持つ人
処分する権利を持つ人
人選する権利を持つ人
ケーキから利益を得る人
コースの定理
取引コスト