シェリル・ミサック『プラグマティズムの歩き方』
p.39 「〔だからといって、〕このことから、全ての知識は感官を経て得られるのではなくてはならないというイギリス経験論に顕著な考えに(チョンシー・)ライト自身が与しようとしていた、ということになるわけではない。ライトは、私たちの信念の源は様々であること、そして、プラグマティズムの主要な思想とは、一旦信念を持つからには、それら信念は検証可能である、つまり経験と関連付けられる必要があるのだという考えであることを、非常にはっきり述べている。…
このことこそが、プラグマティズムとイギリス経験論を分ける目印となる違いである。プラグマティズムは、信念の源ないし期限についての見解であることを第一にしているのではない。プラグマティズムは、一旦私たちが信念を持つには、その信念がどういったテストに合格しなければならないか、ということについての見解なのである。」
これは論理実証主義者の、正当化の文脈と発見の文脈との区別に似ている。
p.56 「(8) 〔アブダクションと最良の説明への推論の〕違いは、そのような推論〔アブダクション〕の結論が真と見なせるとはパースは考えていなかったことである。そうした結論は、テストされるべき仮説なのである。」
脚注8
これ知らなかった