自殺の権利のモデル
幸福が一定以下の場合に自殺する的なモデルで考える。
「潜在的自殺者ー(良い影響)→周囲の人」
の場合。自殺の権利がある場合のほうが、周囲の人は潜在的自殺者に優しくするインセンティブがある。
死なれては困るから。
exit rights により、あの世とこの世の市場競争が起こる。
この世の幸福度 < あの世の幸福度 - 自殺費用
のとき自殺する的な。(どうせ死ぬんなら自殺費用がお金である限りいくらでも出していいけど(理屈の上では))
なので、周囲が自殺してほしくないと思ってる場合、この不等式を成り立たせてはいけないので、自殺費用が低いほど、この世での潜在的自殺者の幸福度を上げる必要がある。
また、潜在的自殺者があの世の幸福度を高く考えている場合ほど、周囲はこの世での幸福度を上げる必要がある。
これは (潜在的自殺者は一般人にくらべて不幸そうなので) マキシミン原理のような考えをする人にとっては望ましい結果になりそう。
真面目に言うと、あの世の幸福度という部分は、存在しないことの効用 (0 ?)。
一方、「潜在的自殺者ー(悪い影響)→周囲の人」
となってる場合、自殺の権利がある場合のほうが、周囲の人はむしろ自殺者に厳しくするインセンティブがある。
(もし「厳しくされたら恨みで逆に生き延びてやるぜ!!」っていうコミットメントできるなら、そうでもない。)
重病で家族が医療費を負担している場合とかは、後者になりやすそう。
ただし、これは周囲の人が利己的とした場合。一般的には病人に優しくするという規範があると思う。