ユーザベースに入社しました
というわけで、株式会社ユーザベースに入社しました。エンジニア人生9年目で3度目の転職でした(業務都合での転籍なども含めると4度目)。 折角なので、なぜ僕がユーザベースという会社を選んだのか、ユーザベースに入社して実際どうだったかを少し書いておこうと思う(入社したときの第一印象は入社したときしか書けないしね、自分のためにも残しておく)。 ユーザベースとの出会い
このときは、t_yanoさんとClojureのお仕事できるのいいなーくらいの認識でした。そして、この後すぐにあった転職ドラフトで、ユーザベースから指名されたのをきっかけにちゃんとユーザベースという会社を認識するようになりました。これが去年(2017年)の春の話。当時、転職ドラフトに登録していたのは、いわゆる市場価値調査みたいな側面が強かったです(転職するつもりもなかったですし)。指名されたことに気付いたのも1週間が過ぎてからという、転職意欲のなさでした(知り合いが騒いでたのを見て、そういえば登録したなーと思い出した程度)。 面白かったのが、指名されたのでラフな面談ってことでセッティングしてもらったら、そのときClojureを書いていた何人かのメンバーが何人も面談に出てきたことですね(確か5,6人くらい)。完全にふたりくらいと話す気持ちで行ったのに、まさかの対応で驚きを隠せなかったですね…(しみじみ)。 1回目の面談のときには会社のことや、どういう事業をやっているのか、という話をしてもらい、ちょこちょこClojureの話をしていた気がします。そして、このときt_yanoさんが参加されていなかったので、t_yanoさんとも会ってみませんかということで2回目の面談をセッティングしてもらいました。t_yanoさんとはTwitter上だと度々やりとりをさせてもらっていましたが、実際に会ったのはこのときが初めてでした(以前、一度京都で会えそうなときがあったんだけど、残念ながら会えず…)。 転職ドラフトでその回の1位指名だったのと、2回も面談をセッティングしてもらって「是非、来てほしい!」という気持ちは伝わったのですが、当時は前職でやりたいって言ったことをやらせてもらえることになったので(執筆のこと)、ちょっと今じゃないなと思ったので正式に応募することはしませんでした。 余談ですが、この後すぐに別の方面からNewsPicksのチームの方に声をかけられて、再度オフィスに訪問するという逆三顧の礼みたいなことをやったのが個人的に印象深い出来事でした(NewsPicksはグループ会社ですが同じオフィス内にあります)。 なぜユーザベースを選んだのか
まずは前職でのことを書いておくと、前職ではClojure一本で3年間やってきました。僕が自覚している僕自身の強みは、Clojureという言語をある一定以上使いこなせることにあると思っています。しかし、3年も同じ言語しかやっていないと、エンジニアとしてこれ以上成長できないのではないか、という不安がある程度あることも確かでした。Clojureという言語は確かに最高なんですが、昨今のフロントエンド事情に疎くなりがちなのと、他の言語やフレームワークをすっぱい葡萄だと言い張っているだけではという気持ちが若干ないこともないという感じ。また前職は少数精鋭を体現したような会社でしたが、一人一殺みたいな体制でサービスの開発や保守、運用を行っていたため、どうしても個人の成長の機会というものがあまり多くはありませんでした(手広くはやれるけど、他のエンジニアと絡む機会が少ないので、指摘されることが少ないという話)。 あとは個人的な問題で、7月の半ばに7月中に前職を辞めることを決めてしまって、8月までに次の会社を決めたかったからです(実際には8月の間は無職になってしまったわけですが…)。そうすると、ある程度は既に知っていて、一緒に働きたいと思えるような人たちがいることが分かっている会社が良いなと思うわけです。このとき1番に頭に浮かんだのがユーザベースでした。もちろん、このとき他の有名Clojure企業(Xcooとか)も浮かびはしましたし、フリーランスという道も考えなかったわけではないです。それでもユーザベースが良いなと思ったのには、いくつか理由があります。 一緒に働きたいと思ってくれている人たちがいる
既に転職ドラフトで指名されたことがあったので、そうだろうと勝手に妄想
一緒に働いてみたいと思える人たちがいる
t_yanoさんとか、勉強会で会った他のメンバーと働いてみたかった 僕のような超朝型の人間としては、朝早くから働ける方が嬉しい
使用する言語の自由
チームメンバーを説得できれば何を使っても良い
7つのルールと31の約束
会社の文化をしっかり守っていこうという姿勢
自由にフリーライドするのではなく、自由になる責任を持つ
ただ単に自由なだけではなく、自由であるためにどうすべきかというのを自分たちで考えている
自己組織化されている、というのかな
単純にペアプロで仕事を回しているという状態に興味があった ある程度規模が大きいサービスをチームで作る、というのに憧れがあった
前職の反動
「経済情報で、世界を変える」というミッションが面白そうだった
自分が今まで関わりのなかった分野で学びが多そう
実際に退職を決めてすぐに応募したのですが、月曜、火曜、水曜と3日連続で1次、2次、最終面接、という風にトントンと話が進んでしまったのは思っていた以上でした。そして、面接の中でやっぱりココにしようって思えたのは、上述した点に加えて以下の点が良いなと思えたからでした。
改めて、求められているという実感
CTOとの最終面接のときに、CTOから「僕がこの面接でフィルターするということはしません。他のメンバーが一緒に働きたいと言ってたから僕がフィルターする必要はないと思う」というようなことを言われたので、複数人から一緒に働いてみたいと思われていることが分かった
このときにCTOがメンバーを信頼していることがよく分かった
(本当にそれで良いんですか、大丈夫ですか?とも思ったけど)
信頼について
ちょうど組織における信頼について考えてた時期だったので、響いた
面接の中でいくつか質問していると、非常に会社が社員を信頼している組織だということがよく分かった CTOがメンバーを信頼していることもそうだし、自由も信頼の上に成り立っている
ペアプロと積極的な暗黙知
前の面談のときには聞いてなかったけど、情報共有の方法などを聞いたらペアプロしているからデジタルなもので残していないとのことだった
かなり前だけど、うさみみエンジニアの人が積極的な暗黙知と言っていたのを思い出した 自分がやってきたことのないことだから、不安はあったけどやってみたいと思った
給与テーブルと明確な基準の存在
ユーザベースではタイトルによって給与が決定されますが、このタイトルで満たすべき基準というのが明文化されている あとはお給料がまあまあ良い額を提示された、というのもあるんだけど、逆に期待値高すぎではと内心ビビっていたりいなかったり(正直、下がるかステイだと思ってました)。とは言え、この給与の額の根拠は明文化されているので、自分がそこに見合う動きをすればいいだけ、という問題ではあるので多少気は楽です(給与の額の根拠が分からないと、どういう行動を続ければ良いのか不明瞭になってしまう)。
という感じで、このあたりが僕がユーザベースを選んだ理由です。
実際に入社してみて
まだ1週間しか経っていないので、あまり多くを語ることはできないですが、入社して面白かった/良かったなと思ったのは以下の点。
会社の文化や会社の方針に対して、多くの社員が興味を持っているし、関わろうとしている
社員全員の意識を合わせていこうという姿勢
Slack上に全社員がいるらしく、オープンなコミュニケーションが行われていたこと
逆にチャンネル多すぎて、どれに入らないといけないのか分からない問題はあった(仕方ない…?)
当然、センシティブな話題などはクローズドなものもいくつかあるけど、ほとんどはオープン
必要な情報などはある程度、Google Driveに突っ込まれているらしく、結構情報が公開されているらしい
ただ探すのもコツがいる感じで、それはそれで難しいと言えば難しいのだけど…
僕の配属されている部署だけ(?)みたいですが、楽しい
EmacsとEmacsキーバインドがマジョリティな環境なので個人的には楽 JIS配列がデフォルトなのがつらいところ
「ぁぁぁぁっ…」って言いながら頑張ってます
CTOがアジャイルに傾倒していて、そのプラクティスなどを活かせる環境が作られている 真面目にアジャイルをやろうとしている印象で、朝会や振り返りなどをしっかりとやっている いたるところにホワイトボードがある
面白いのはそれが他のチームにも波及している(?)ところ
朝会のようなものを他のチームでもしていたりするらしい
若くてパワフルな人が多い
エンジニアもそうだけど、非エンジニアの人とかですごいなーと尊敬できる人が多い
こんな感じかな。他にもいろいろある気がするけど、思い出したらなんか書くかもしれないし、書かないかもしれない。ちなみに今日はKotlinと少し戯れていました。 それから普通、転職って知らない環境にひとり突っ込んでいく形になることが多いと思うんですが、僕の場合は何度か顔を合わせているメンバーがいたので気が楽でした。1週間しか経ってないけど、半年くらいは一緒にいませんでしたっけ?という気持ち(そんなことない)。
とりあえず、そんなこんなでユーザベースのエンジニアとして、再スタートを切ったわけで、開発者として頑張るのは当然ですが、開発以外でも組織の役に立てたらいいなーと思っているところです。
P.S.
これを読んでユーザベースに興味を持って、僕やユーザベースのメンバーと一緒に働きたいって思う人が万が一にでもいれば、是非ayato-p.iconまで連絡してください :)
カジュアルにお話する場を設けることくらいできると思います、たぶん!
P.S. 2
そういえば、「ユーザーベース」じゃなくて「ユーザベース」なので、よろしくお願いします(今日の今日まで僕自身勘違いしていたのは内緒だ!)。
https://youtu.be/eVEk88ySrYs