静電気対策

1. ESD保護素子の使用

ツェナーダイオードやTVSダイオード（トランジェント抑制ダイオード）

電源スイッチやCPUポートにTVSダイオードを配置することで、静電気放電（ESD）による高電圧を吸収し、回路への影響を防ぎます。

バリスタ

バリスタは過電圧時に抵抗値が急激に低下し、静電気を吸収する役割を果たします。これも保護素子として有効です。

2. アース接続の強化

静電気対策の基本として、スイッチや装置全体を確実にアース接続します。これにより、静電気が安全に大地へ逃げる経路を確保できます。

3. フィルタ回路の追加

電源ラインや信号ラインに**ローパスフィルタ（コンデンサと抵抗の組み合わせ）**を挿入することで、高周波成分である静電気の影響を低減できます。

4. PCB設計の改善

グラウンドプレーンの最適化

PCB上でグラウンドプレーンを広く取り、ノイズや静電気の影響を軽減します。

トレース配置

静電気が直接CPUポートに到達しないよう、重要なラインに保護素子を挟む設計を行います。

5. イオナイザー（除電器）の使用

装置周辺でイオナイザーを使用し、空間中の静電気を中和します。これにより、スイッチ周辺での放電リスクが減少します。

6. コンデンサによるバイパス

スイッチ近くに小容量（例えば0.1μF）のコンデンサを配置し、高周波ノイズ（静電気）をグラウンドへ逃がす設計も有効です。

これらの対策を組み合わせることで、静電気による破損リスクを大幅に低減できます。特にTVSダイオードやアース接続は即効性が高いため、優先的に検討してください。