用語の説明(LTC311)
2つの入力端子(+端子と-端子)の電圧差を増幅した電圧を出力するオペアンプです。
リニアレギュレータ内部では、一方の端子を一定の電圧を出力する基準電圧源に接続し、もう一方の端子との電圧差を増幅した電圧を出力することから誤差増幅器と呼ばれます。
ループ補償(位相補償)とは
位相補償とは、帰還型増幅回路などにおいて、波形の位相を安定させるために設けられた回路(補償回路)のことである。
OPアンプなどの増幅回路で、位相のずれが一定限度を超えると、発振が生じてしまい(一定の周波数を出力し続ける状態となり)、正しい波形が得られなくなってしまう。位相補償はこの位相のずれを一定限度内に抑えることで、発振を防ぎ波形を安定させている。
位相補償にはコンデンサ素子が使われることが多い。ICチップによっては位相補償を内蔵しているものもあるが、外付けの位相補償回路もあり、この場合は使用状況に応じた位相補償が可能である。
これは、DCDCコンバータでも同様であり、DC-DCコンバータの外部にRCをつけることによって、外部で位相を補償する場合がある。
参考:
LDOはLow Dropoutの略で、低い入出力間電位差でも動作するリニアレギュレータです。
理想的なコンデンサでは、コンデンサは容量Cだけ持ちますが、実際のコンデンサの場合は、誘電体や電極などにより、損失が存在します。この損失による抵抗の事をESRといいます。
また、同様に、実際のコンデンサには、電極やリード線などによる寄生インダクタンスも存在します。これをESLといいます。
この為、周波数特性は、V字型の曲線となり、ESRも損失に相当する値の周波数特性を持ちます。
これらは、コンデンサの種類によっても大きく変わってくるので、注意が必要です。
低ESRとは
ESRの中でも、特にESRの値が小さいものを低ESRといいます。
実際には、低ESRと書いてあるものでもまちまちです。なのでどれだけのESR値が必要で、そのコンデンサが必要な仕様を満たしているかは、データシートなどを見て判断する必要があります。
多項式P(x)=0となるxの事を根という。
ポール(極)とは
閉ループの伝達関数の分母を0とする根のことをポールという。
ゼロ(零点)とは
閉ループの伝達関数の分子を0とする根のことをゼロという。
ボード線図とは
伝達関数(G(jω)=Mg ∠g(jω)をゲイン特性と位相特性に分けて周波数関数としてプロットする方法
ゲイン線図
20log|G(jω)dBを縦軸に、log(ω)を横軸にとったもの
位相線図
∠g(jω)degを縦軸に、log(ω)を横軸にとったもの
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