【競プロer向け】Nimの環境構築 Windows-WSL編
前提:WSL2環境でUbuntuのインストールが完了している
Nimの環境管理ツールであるchoosenimを使って、環境を構築します。
1.gcc,g++をインストールする
NimはCやC++にトランスコンパイルする言語であるため、C/C++のコンパイラが必要です。ここでは、gccをインストールします。既にインストール済の場合は飛ばしてかまいません。
$ sudo apt install gcc
$ sudo apt install g++
choosenimはNimの環境管理ツールです。今回はこれを用いて環境構築を行います。
3.PATHを通す
choosenimをインストールした際に
choosenim-init: You must now ensure that the Nimble bin dir is in your PATH.
choosenim-init: Place the following line in the ~/.profile or ~/.bashrc file.
choosenim-init: export PATH=/home/(ユーザー名)/.nimble/bin:$PATH
といった表示が出るはずです。
この三行目を.bashrcに追加しましょう。三行目のexport以降をコピーしておくと楽です。
$ vi ~/.bashrc
で.bashrc開き、一番下までスクロールし、oキーを押してINSERTモードにします。
先ほどコピーしておいたexport PATH=/home...を貼り付けます。
Escキーを押してコマンドモードへと移行し、:wqを入力してエンターを押すことで上書き保存ができます。
4.NimのバージョンをAtCoderのジャッジに合わせる
AtCoderのジャッジのNimのバージョンは1.6.14であるため、これに合わせておきましょう。
$ choosenim 1.6.14
5.ライブラリをインストールする(オプション)
AtCoderのジャッジにはNimの外部ライブラリがいくつか導入されています。
$ nimble install neo -y
Nimの行列演算ライブラリです。
有志によって公開されているACLのNimバージョンです。
競プロでよく使うがNimに標準データ構造として入っていない平衡二分探索木なども入っています。
$ nimble install bignum -y
多倍長演算用のライブラリです。
ジャッジ上でうまく動かないという噂...(2023/10/28現在)
お疲れさまでした
これであなたも快適なNimライフを!