SFが現実志向化したのはなぜか
以下、仙台高専4年の国語の授業でグループで書いたレポートの抜粋
背景
夢想的な物語から現実志向の物語が増えたように感じる(要出展)
クラークやアシモフなどの黄金期から、現代の社会に根差したテーマへ
宇宙、人類、遠未来→倫理、日常、近未来
評論家から古典的なSFと評価を受ける
比較的新しい小説なのになぜ?
中国のSF
中国のSFは近年までパルプフィクション扱い
文学としてみられていなかった
三体以降で一気に地位を獲得
国家レベルで評価
劉慈欣
北京生まれだが山村で幼少期を過ごす
当時の山村は人工衛星と恒星の区別がつかないレベルの科学リテラシー
黄金期SF作家を敬愛
SFとは
ダルコ・スーヴィン「SFは、異化と認識の存在と相互作用を必要十分条件とする文学ジャンルであり、その主たる形式的装置は、作家の経験的環境のオルタナティブとなる想像的枠組みである。」
ダルコ・スーヴィンの本が手に入らなかったので孫引きしちゃった
最悪
現実を観察し未来志向の概念を認識し、それを異化する
リアリズム文学
作者の経験から「再創造」する
考察
結論:西側諸国のようなSF先進国ではSFが既に経験として社会に浸透済みである
西側諸国
20世紀時点で社会にSFが浸透
結果、人々の「経験」にSFが取り込まれる
現在のSFは人々の経験から再創造されている
SFが現実の経験を拡張している
リアリズム文学との融合
中国
SFが市民権を獲得して日が浅い
読み手も書き手も世代交代していない