アーツ・アンド・クラフツ運動
The Arts and Crafts Movement
根本的には、手工芸の復興を目指す運動で、さらには、人間と事物との全体的な調和を図る社会運動。イギリスにおける同運動は、産業革命を経て生じた社会問題に応答したもので、社会改革への高い関心を特徴とする。 アーツ・アンド・クラフツ運動は、イギリスはもとより諸外国においても、単一の理念や方法論、造形上の特質で捉えきれない、豊かな広がりをもって展開されていった。
参考文献
The Arts and Crafts Movement,Gillian Naylor,MIT Press,1971
『ユートピアン・クラフツマン』,ライオネル・ラバーン(小野悦子訳),晶文社,1985
『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』,藤田治彦監修,梧桐書院,2004
『生活と芸術──アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで』,カタログ,京都国立近代美術館,2008
『装飾芸術』,小野二郎,晶文社,1979
著者:竹内有子