「ツァイトガイスト」展
“Zeitgeist: Internationale Kunstausstellung, Berlin 1982”(独)
「ツァイトガイスト(時代精神)」とはある時代の特定の領域に顕在/潜在的に共通する人間の精神的態度、様式、理念を示すドイツ哲学由来の言葉であるが、「造形芸術における徹底的な変化を予告する今日の芸術的提言のメタファー」として展覧会タイトルに据えられた。
また、彼らとは一線を画すアンディ・ウォーホル、ヨーゼフ・ボイス、C・トンブリー、J・クネリスら先行世代の作家も参加したが、上述の展覧会コンセプトのもとで新たな様相を表わすものとして展示された。特にボイスの作品は今日の芸術の「イデー」として求められる「希望」「予感」「憧憬」を持つ作品として最も高く評価され中心的な場所に展示されたが、全般的にも西ドイツが現代美術において最前線にあることを示した展覧会といえるだろう。 参考文献
ZEITGEIST,Katalog der Internationalen Kunstausstellung,Christos M. Joachimides / Norman Rosenthal (Hrsg.),Martin-Gropius-Bau
著者:長チノリ