f/64
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中心人物であったアンセル・アダムズは光の状態を最大限に印画紙に反映させるために、写真の露出からネガの濃度、プリントまでをトータルに数値化する「ゾーン・システム」と呼ばれる理論を考案し、アメリカ西部の雄大な自然風景を諧調豊かな美しいプリントに焼き付けた。 「f/64」グループの特徴としては大型フォーマットを使用すること、トリミングやマニピュレーションを回避すること、ディテールの鮮鋭さを追求することなどが挙げられる。グループは1935年に解散。 参考文献
『写真の歴史 表現の変遷をたどる』,イアン・ジェフリー(伊藤俊治、石井康史訳),岩波書店,1987
『ヌード写真の展開』,二階堂充、天野太郎、倉石信乃編,有隣堂,1995
『アンセル・アダムズの作例集』,アンセル・アダムズ(梅沢篤之介訳),岩崎美術社,1996
著者:小原真史