世界デザイン会議
World Design Conference
海外の参加者に対する言語的サポートが不十分であったことや、問題を深く掘り下げられなかったことなどから、成功を収めた会議とは必ずしも言えないとも指摘される。それでも、日本のデザイナーや建築家が集団として西欧諸国に自らの存在をアピールし、交流を深めた意義は大きく、「もはや戦後ではない」ことをデザインの面で宣言する結節点となった。
参考文献
『日本の近代デザイン運動史 1940年代-1980年代』,財団法人工芸財団,ペリカン社,1990
『メタボリズムとメタボリストたち』,大高正人,美術出版社,2005
「デザイン学研究(82)日本デザイン学会小史(23)世界デザイン会議開催と例会」,田中正明,日本デザイン学会,1990
「デザイン学研究56(4)国際化のなかの日本IDと世界デザイン会議:1960年代のJIDA機関誌にみられるJIDAの国際化への対応(1)」,岩田彩子、宮崎清,日本デザイン学会,2009
「建築雑誌75(890) 世界デザイン会議討議内容(国際会議特集)」,河合正一,日本建築学会,1960
著者:打集宣善(大阪市立大学倉方研究室)