階段を上りながら
ふと思い浮かぶ
玄関に巨大な蟻がいて
僕はドアノブを握りながら
逃げようとするけど身体が動かない
左ポケットの鍵を探しなら
ドアの鍵を開けると
誰も何もいない玄関
僕は天井の電球を見つめて
ため息を吐くみたいにマスクを外して
ほんの少しの解放、部屋の匂い。
これから寝る支度をしなければならないなぁ