遅読「ジェンダー・トラブル」ジュディス・バトラー一人読書会
kluftrose.icon 遅い2021/02/27、2回め更新
第1章 < セックス / ジェンダー / 欲望 >の主体
一 フェミニズムの主体としての「女」
P.19 L.6『だが他方で「表象/代表」(リプリゼンテーション)は、言語を規範化する機能をもち、女というカテゴリーに関して真実と思われることを示したり、歪めたりするものだとも言われている。』
kluftrose.icon”真実と思われるものを示したり、歪めたりするものだとも言われている” _φ(・_・
P.19 L.12『だがフェミニズムの理論と政治の関係をこのように考える風潮は、最近では、フェミニズムの言説の内部から問題視されるようになってきた。
kluftrose.icon”言説の内部から” あとからできたものの内部からの反芻
P.20 L.2 『「主体」ははたして究極的に表象されるもの、いや究極的に解放されるものとして存在するのかどうか』
kluftrose.icon究極的に解放される、とは、“言説”からか
P.20 L.6『換言すれば、表象される前に、主体として存在する資格をまず満たさなければならないということになる。』
kluftrose.iconいたちごっこ、というより、無理筋? どうやって?
P.20 L.8『フーコーは、権力の法システムはまず主体を“生産“し、のちにそれを表象すると指摘した。権力を法制的な概念から見れば、権力は純粋に否定的なやり方で、ひとの政治的な生き方を規定しているようだ。つまり、そもそも偶発的で撤回可能な選択によって政治構造とかかわっているにすぎない個人に対して、制限や禁止や規則や管理、なかんずく「保護」さえも与えることによって、その個人の政治的な生き方を規定していくのである。けれどもそのような構造で規定される主体は、構造に隷属することによって、構造が要求する事柄に見合うように形成され、定義され、再生産されていく。この分析が正しければ、女を、フェミニズムの「主体」として表象しようとする言語や政治の法組織は、表象の政治の既存の一形態を言説で組み立てたもの、その結果にすぎないということになる。そうなるとフェミニズムの主体は、解放を促すはずの、まさにその政治システムによって、言説の面から構築されていることになる。』
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table:権力の法システム
権力の法システム
↓ 生産
<主体>
↓
<表象>化
※_φ(・_・ ディスクール ディスコース fromフーコー
ーーーーー(遅読kluftrose審議中……(´・ω・`))ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
p.20 L.15『そうなるとフェミニズムの主体は、解放を促すはずの、まさにその政治システムによって、言説の面から構築されていることになる』
kluftrose.iconここを踏み外すと読み間違う
P.21 L.17 『法のまえに存在する主体が存在論的な全一性を持つという、広く行き渡っている仮定は、古典的なリベラリズムの法構造を成り立たせている基盤主義の寓話──自然状態が存在するという仮説──の現代の痕跡と理解した方がいいだろう。』
kluftrose.icon 根源を疑う。逆さまに見る。成り立ちからひっくり返す。
P.22 L.18『しかし普遍的な家父長制という概念は、家父長制が見いだされる具体的な文化の文脈でジェンダーの抑圧がどのようにおこなわれているかをうまく説明できないために、』
kluftrose.icon普遍的であるがゆえに具体的な抑圧が説明できないという意味か←後段に解あり
P.25 L.9 『アイデンティティを存在論的に構築していくことの意味を、フェミニズムの政治実践の内部で徹底的に再考することは、フェミニズムを別の土壌で再生させる表象の政治を編みだすには、必要なことだろう。』
kluftrose.icon表象の政治、とは
P.26 L.16 『おそらく逆説的なことだが、「女」という主体がどこにも前提とされない場合にのみ、「表象/代表」はフェミニズムにとって有意義なものとなるだろう。』
kluftrose.iconそれ「表象/代表」の再生産は可能なのか