逆説法
修辞法の一つ。
レトリックとしての逆説は次のように定義される。
(1)「通念に反する意見。一見したところでは、とんでもない、非常識な物言いのように思われるが、よく考えてみると、事実に適っている主張。」 (H・モリエ、『詩学・修辞学辞典』)
(2)「一見自己矛盾的であるが、実は真実であることが(時には意表を突くやり方で)示されている言説。」 (R • A・ランナム、『修辞学用語便覧』)
(中略)
つまり、一般に、ある言語表現が逆説と呼ばれるためには、次の二つの条件が必要であるということだ。
(1) 通念に反している(あるいは一見矛盾している)。
(2) しかしながら、よく考えてみると、真実を言い当てている。
香西秀信、逆説のレトリック - つくばレポジトリ