辻惟雄
つじ のぶお
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/辻惟雄
日本美術史の分野で一番著名な美術史家。
著作:『奇想の系譜』、『奇想の図譜』、『『遊戯する神仏たち 近世の宗教美術とアニミズム』』など。
『奇想の系譜』(1970年)は、日本美術史を変えたと言われている著作。岩佐又兵衛、伊藤若冲、狩野山雪、曽我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳というそれまでの美術史においては傍流であり、一部の人間にしか知られていなかった絵師たちを「奇想」というワードで位置づけて人口に膾炙させた。実際、今の美術史の教科書を読むと彼らの名前が登場し、美術史の中に組み込まれていることが分かる。
2024年8月に『最後に、絵を語る。 奇想の美術史家の特別講義』という本が出版され、Amazonで少し前までベストセラーになっていた。年齢的に本当に最後になるだろうから日本美術ファン必読。