識学講義メモ
ここからコミュニティ運営に繋げられないか。
コミュニティに所属するのは“有益性”があるから。
個人と個人は利益でつながっている。有益性が獲得出来るかぎり、個々人は関係を続けるし、個人はコミュニティに所属する
コミュニティが、所属するメンバーに渡している有益性とは何か。
アープラに期待される有益性は、知的会話とMix?
所属という有益性
メンバーがコミュニティに返す有益性は何か。
これがないと、離散につながってしまう。
コミュニティへの所属意識はどのようにつくられるか
所属するコミュニティの看板を磨くことが、自分の評価上昇に繋がる
“ここに所属する人”として見られるため。コミュニティの価値が上がれば自動的にメンバーの価値も上がる。
ルール(適切なスケール)の中で行動するのが“自由”
ルールの種類
“確実に出来る”姿勢ルールを制定すれば、所属意識が作れる
行動ルール:守るために能力が必要なルール。
ルールを敷くときには、完全結果でなければならない
完全結果:観測者によって認識がズレないもの。
“机の整理整頓”ではなく“帰る時に机の上に物がない状態にする”など、絶対的な評価が出来る。
不完全結果:観測者によって認識がズレるもの。
10キロ“頑張って”走る、“速く”走るなど、評価が相対的になってしまうもの。
ルールを決めた後、ルールを取り締まるものがないと、メンバーは抜けていく。
守らない人からすると、ペナルティが無い状態は、“守らないことを許された状態”になる。
考察:守らない人が残ると守れる人は去り、守らない人が去るなら守る人が残る。
→所属意識を発生させるなら、守る人が残る方がよい。
究極的に多様性を守る組織は、目的がなくなる。
多様性を確保するとして、切り捨てる多様性はなにか。
目的(ビジョン)が方針を決定し、目標がそれに近づける
目標を作るのなら、完全結果でなくてはならない。
いつまでに、この状態になる。(期限と状態をセットで考える)
変化の種類
機会変化:一時的な変化、きっかけ。
環境を変える、方法を変えてみるなどすると何かが変わる気がするが、それだけでは何も変わらない。
経過変化:継続的なトライアンドエラー。
機会変化とセットで経過変化を行わないと意味がない。瞬間的な変化ではなくやってかないと変わらない。
コミュニケーションについて
話のテーマごとに個人は知識と経験によるものさしを持っている=尺度
尺度の大きい方が話し手(上位置)、尺度の小さい方が聞き手(下位置)を取ると上手くいく。
会話終了パターン
1. 話したいテーマがズレている
片方が興味のないテーマなのに話を続けると、興味のない方は嫌になる。
2. 相手の尺度を知らない(知ろうとしない)
相手がどの程度テーマについて知っているかわからないのに位置を決めると、上手く行かない。
3. 誤った対等感を持っている(知識<経験)
テーマについての知識だけで経験のある人へ上位置を取ろうとすると、“やってないじゃん”となり、上手く行かない。
聞いた知識よりも実際の経験の方が尺度としては優先されるべき。(スポーツなどが例としてわかりやすい)
交渉の上手さ
相手の意識上の位置に合わせた入り
話の流れから相手の欲しいテーマに合わせる
最終的に自分が相手を上回れる(高い尺度を持つ)テーマで上位置を取る
コミュニケーションが下手=最初から自分の取りたい位置へ行き、話したいテーマで話す
コミュニティに蓄積した知識・経験
組織運営上のルール、慣習(非明文化ルール)
蓄積した尺度によってルールが決まる(変わる)
組織が個人に合わせると、特例、個別調整が行われ、時間のロスが生まれる。
労力も高く、個別調整には限界がある。
尺度を合わせない状態を、明文化されたルールで無理やり作ると、アメリカ的になる
ぶつかったら即訴訟になり、裁判で決める状態
組織の評価軸 (2軸あり、組織毎に重要さのウェイトがある)
業務遂行力:与えられた仕事を行う能力。
組織尺度に対する適応力:“っぽさ”。アープラならば、アープラっぽさのある人がより評価される。
慣習、非明文化ルールなど、言語化されていない空気感に適合するかどうか。
責任能力と個別の尺度は関係がない
上司が部下をあらゆる尺度で上回らないといけないとすると、部下は脅威になり、潰される。
基準となる尺度がないと、自分の上回れる尺度に持ち込むようなマウント合戦が出る
尺度のばらつきを狭めるために採用基準がある
シンクロ率を問わないならルールが必要
ルールがないならシンクロ率が高くなければならない?
どちらもないなら無限に個別調整が必要。
変化について
未来への時間軸で見ると、変わらないものというのは存在しない。
主体的(能動的)変化/進化:変化を先取りする、引っ張って周りを変えていく。
受動的変化/衰退:周りが変化したことで変化させられる。置いていかれる感覚。
現状維持は衰退である。
知識偏重になると行動を阻害する。
“わかった”こと(知識)と“できた”こと(経験)は脳の中でわけづらい。
実行に移されていない知識が溜まると行動ができなくなる。
知識と経験のバランスを取ることが重要
最終的に“やり方”については、結果が出てみないとわからない。
故に、高速でPDCAサイクルを回すのが結論になる。
思考パターン=意識は固まりやすい。
意識を変えて行動する=能動的変化を行うには、経験が必要。
この“経験”とは見る角度によって変わる。本を読むにしても、本を読むという経験、本を読んで得た知識。
ある一時点で成功した経験は時間とともに変化し、過去の体験=知識になる。
その時のノウハウは常に有用性があるとは限らない
それを確かめるためには、再度“やってみる”必要がある。
目標設定
意識目標:意識して設定するもの。明日朝何時に起きる、など。
無意識目標:ルーティーン。ただやるだけのもの。
意識設定は設定→実行して消化を繰返すことで無意識化される。
スピード・正確性で無意識は意識を上回る
“変な癖”がついた場合は、再度意識に戻して修正する必要がある(スランプ)
自意設定目標:自分で設定する目標
他意設定目標:他者(会社,組織含)から設定される目標
2つの重なりがない状態は、ニーズがないので、自意設定を達成しても評価されることがない。
他意設定が時間によって、自意設定に乗ってくる場合はある。(絵が後世で評価される、時代が追いつく)
他者が評価する有益性を発揮しなくてはならない
他意設定を満たさないとリターンを得ることはない
どういった他意設定を満たすか?満たしてきたか?
目的が目標を方向づける
(会社の)理念は公共性が必要
内向きではなく、外向きでないといけない。外側の世界をどうしたいか、というのを明確にするのが良い。
内向きの有益性を享受するだけだと、コミュニティは続かない。
内向きだと変化がなくなり、衰退、支持者が減少し、コミュニティがなくなる。
存続条件は2つ
“その組織が何をする組織なのか”。どういう競技をする人たちか。
外部に対してどのような有益性を与えているか。それを発揮している状態。
どういう人間(組織)になりたいか?を考えることで、目的が生まれる。
これは、外向きのものであるほど望ましい。(他者評価、他意設定が入る?)
会社、競争社会の外側にあるものは、スタンダードではない存在意義の獲得方法が必要。