藁人形論法
相手の主張を単純化したり、極端にするような操作をし、その歪めた主張に反論すること。
(例)
妻:もういい加減、タバコをやめてよ! 子供が副流煙を吸うかもしれないんだから。お金ももったいないし。
夫:いいじゃないか。たいして贅沢してないんだし。小遣いの範囲で少しくらい嗜好品に金を使ったっていいだろ! お前が毎日飲んでるスタバのコーヒーもやめられるのか?
ここで論点のすり替えが行われている。妻は単に健康上の問題と金銭節約のためにタバコをやめてほしいとお願いしているにすぎない。
夫は妻の主張を「嗜好品はすべてよくない」という主張に勝手にすり替え、妻を非難しタバコを吸うことを正当化している。
このように、発言者の主張を単純化したり、逆に極端なものに勝手に置き換え、その歪めた論点を非難することで、議論を有利に進めようとする論法のことを藁人形論法と呼ぶ。
他にも論点をすり替えて議論を有利に進めようとするものに、お前だって論法がある。 藁人形論法を用いて非難されているなと勘づいたときには、今相手がしている主張が自分の本来の主張であるのかを見極めることが重要となってくる。