祭り気分と遠回りの細道
カシとキリは2人でドライブをしている。もうそろそろ正午を迎える時間、カシが運転する車、キリは助手席に座っている。 キリ「おい、もう少し行ったところで、右っかわに細い道があるんだけど、遠回りになるけどそっち入ったほうがいいから」
カシ「え、なんでだよ。遠回りになるなら、このまま大通りを行けばいいじゃんか」
キリ「いや、この先でいま祭りやってるから。ぜったい渋滞するからさ、ぜったい遠回りしてもその道行ったほうがいいから」
カシ「そっちの細い道も渋滞してたらどうすんだよ」
キリ「その道祭りの道路沿いとは繋がってないところだから、大丈夫だよ」
カシ「祭りね〜。でも、俺祭りの雰囲気味わいたいよ。渋滞してもいいから、横目で祭りの様子とか見たいから、このまま大通り行くわ」
キリ「えー。まあ、祭り見たいなら、それでもいいけどさあ……」
……数分後。
カシ「……やっぱり、腹減ったから、細い道行くか」
キリ「おう。祭り見たいならさ、まずそこ通って早めに飯食べてさ、そっから祭り会場に向かえばいいやん」
カシ「あー、それ一石二鳥だね」
キリ「それって一石二鳥か?」
- 完 -