盗まれた手紙の話
盗まれた手紙って、原典は英語で書かれているんだけど、舞台がフランスでフランス語も良く出てくるし、途中ラテン語も出てくる。さらに日本では日本語訳されてるから、かなり言語関係がややこしいことになってるんだよね。 なので原典が英語だということは大事で、頭にとどめておく必要がある。
原典のタイトルは「purloined letter」で、確かに自分も最初若干違和感を感じたんだよね。
だって「purloined」なんて聞いたことも無いからね。
けどそんなもんかなと思って、深く考えなかったんだけど、そこは流石のラカンで、そこを深く掘り下げてるんだよね。 「stolen」ではないということ、つまり厳密には「盗まれた」ではないんだよね。
じゃあ「purloined」って何かというと、回り道とか、延長とか、とどめておくとか、脇に置いておくとか、隠すとかそういうニュアンスが強いらしい。
確かにそうだなと思うし、こちらの意味に寄せてラカンは自分の言いたいことを今後も展開していくんだろうね。