白隠の子育てのエピソード
村娘が未婚のまま出産して、その親は父親が誰かと問い詰めた。村娘は、村で尊敬を集める白隠が父親だと言えば許されると思って「白隠さんです」と嘘をつく。父親は激怒して、産まれた子を白隠に突き出して「お前が育てろ」という。白隠はそのまま受け取って、村のなかをもらい乳して歩きながら子を育てる。村中で非難される白隠。檀家もどんどん減る。娘は申し訳なさに耐えかねて、あれは嘘だったと告白。父親は非礼を詫びて、白隠に子を返してもらうが、このときも白隠は誰も咎めずそのまま子を父親に返すだけだった。