滑舌例文
あ行
お綾や母親にお謝りなさい
兎はうすのかげから 牛小屋を抜けて逃げうせた
慌てる時は粟を食うのではなく泡を食うのである
いり豆は要るのか要らないのか囲炉裏端に座ったまま入れ物を出さない
か行
キッカケきく子がごくきかん気で キッカケきく気かきかん気か お小言食い食いキッカケを聞く
外国から夏季休暇で故国に帰国した企画局員に関し、刑事は聞き込みを開始
規格価格か駆け引き価格
親にはぐれた鶯が ねぐら探して鳴いている夕暮れ
きゃ・ぎゃ行
漁業者が 漁期に入って遠洋漁業に出たが 漁場は同業者が集まって漁獲競争が激しく漁獲高は少なかった
可逆反応の逆不可逆反応 不可逆反応の逆可逆反応 可逆反応も不可逆反応も化学反応
貨客船は橋脚に突き当たり 火急のことで救急車が駆けつけたが 結局は苦境に立たされた
さ・ざ行
椰子の実を獅子が食い ひしの実をししが食う
世界は戦争で戦死者続出 子々孫々までも差し障りがあった
絶対にゼリー用ゼラチンの税は全部ゼロに是正せよ
しゃ・じゃ行
書写山の社僧正
種々事情もあったが情状酌量の余地なく重罪で銃殺
気丈で丈夫な女中が上手に徐々に徐行した浄瑠璃を上演中
た・だ行
竹垣に立てかけた戸板に畳を立てかけて日に当てた
大学の代表でない団体で どうも殆どがたどたどしいドイツ語
かつて土佐の高知のカツオのたたきにほとんどの人たちは舌鼓を打った
戦った鷹 勝った鷹(×3)
な行
生麦 生米 生卵
庭のにれの根が引き抜きにくい
入梅に入隊した大入道がニューと首出した
ぬけぬけと盗んだ布でぬぐったが ぬれたぬるぬるはとれぬ
長町の七曲りは長い七曲り
斜め七十七度の並びで泣く泣く嘶くナナハン七台難なく並べて長眺め
は行
橋の端の橋善で箸が折れたがはまなべはっぱい食ったら やっと腹八分目になった
不発弾のはずが爆発 その破片が匍匐前進中の歩兵を死亡させたと 悲報訃報が届いた
カエルはぴょこぴょこ 兎はぴょんぴょん 二匹合わせて ぴょこぴょんぴょこぴょん ぴょこぴょんぴょん
氷点下の氷山で 流氷の中を漂流中と公表された
ま行
すももも桃ももう熟れたから もう売れよう
モノマネのうまいママの姪 お前のマネも お前のママのマネもみんな上手い
みょうにち みょうごにち みょうみょうごにち 宮城からコミュニケと土産が来るのが奇妙 や行
八百屋の屋根に雪が四寸
おやおや八百屋さん お綾は親とお湯屋よ
やいやい言われ いやいや家をいよいよ売るよ
ら行
アンリ=ルネ・ルノルマンの流浪者の群れはアンリ=ルネ・ルノルマンの落伍者の群れと言い表さねばならない
連盟の命令で練習の励行
老練な理論家だけに 理路整然と論理的に議論する
隣の囲炉裏は黒塗り囲炉裏 おらが囲炉裏も黒塗りの囲炉裏
わ行
回る回る目が回る まわるまわる輪が回る 見ている私の目も回る
わしの家のわしの木に鷲がとまったから わしが鉄砲で鷲を撃ったら 鷲も驚いたがわしも驚いた
撥音・ン行
新品の金歯がいたんで せんべいも食べられず悶々として安眠できない
電報の電文に專門語が断片的に並んだので難問型の文面となり ぷんぷん
促音・つ発音練習
北海道の実家のすすめでこの学校に越境入学したと うっかり日記に書き 目下学級では厄介者扱い
薩摩長州折衷型の甲冑に身を固めたちっちゃな武士が 土俵際につまっちゃってから薩摩の真骨頂を発揮 うっちゃりで決着をつけた