法の師
法の師(のりのし)とは、古注釈、梗概書、源氏物語巻名目録や源氏物語古系図などの一部に現れる源氏物語の巻の名前である。
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現在の一般的な源氏物語54帖の中には含まれてはいないが、以下のようないくつかの形で源氏物語の巻であるとする資料が存在する
第54帖である夢浮橋の異名。源氏物語の注釈書である紫明抄・河海抄などの記述による。巻名の由来は薫が詠んだ和歌「法の師と尋ぬる道をしるべにて思はぬ山に踏み惑ふかな」によるとされる。
現在では源氏物語の最終第54帖である夢浮橋に続く巻の名前。源氏物語の注釈書である源氏釈において、「三十六 夢浮橋」の後に続く巻として、「三十七 のりのし」なる名前の巻が巻名のみ挙げられている。
室町時代に造られた源氏物語の補作である雲隠六帖の第4帖の巻名。(雲隠六帖における)雲隠の並びの巻であるとされている。雲隠六帖の注釈書『雲隠六帖抄』では「法の師と差櫛とは同じである」とされている。