構造志向的インデント記述法とインデントを深めていく記述法
インデントを多用する人の2パターン
1. HTMLやJSONなどもともとインデントを使って形を整える別な対象をモデルにしている
2. 他の人のScrapboxの使い方をモデルにしている
メモ
見やすくするためにインデントするというプログラミング的発想
解説:title, image, onClickが同じインデントレベルに並んでいるのは、それらが兄弟要素であることを示している……それらがひとつの関数のなかの3つの引数であることを示している……。 なぜHTMLとJSONなのか
例えばHTMLはScrapboxのインデントを使った書き方のモデルになる
理由:形が似ているから
理由:HTMLの整形は、ある要素の下位に属するものを、当の要素よりも字下げ(インデント)して記述している。
構造をあまり志向しない記述法
一方、HTMLやJSONなどとは全く関係なく、話の構造や見やすさ、何となくのノリ、展開に応じてインデントするなど、 厳密に構造を志向しない書き方もある。この場合、時によって、話が進むごとにインデントがどんどん深くなっていくという事が起こる。例えば、ある意見への批判を、その意見の下に字下げして書き、その批判への反批判をさらにその下に字下げして書き……とやっていくと、どんどんインデントが深くなる。もちろん、こういった事態を次のように考えることができる:「ある意見の下位には、その意見への批判が、構造的に属する。また、その批判の下位には、その批判への批判が、また属する。ゆえに、構造を記述しようとしたならば、インデントが深くなるのは必定だ」と。しかし、このように考えると、「反批判」という字に表れている応答性をうまく表現できないという問題はある。すなわち、この表現は本来、ある意見への批判に対してはじめの主張者が批判を返すという反復的構造を持つのだが、インデントをどんどん深くする記述法をとると、この反復的構造が表現されないままになり、それとは違う浩三、付加的な構造が表現されることとなる。式にすると、A⇄Bではなく、A→B→A'という形になる。どちらも正しいが、特にA⇄Bのような構図を表したい場合は、また別な書き方をした方がいいと考えることもできる。 文章は潜在的にはどんどんとインデントを深くしていくような、話を掘り下げていくような傾向を持つ。そうでない場合、話があっちこっちに行くことになるだろう。さて、この掘り下げという動向の構造を明示化する手段がインデントである。だが、通常の文章にそのままこのインデントを当てはめると、潜在的などんどんインデントがそのまま構造に反映される。とならば、インデントがどんどん深くなるのは定めである。逆に言うと、通常の文章(書き下し文)は、構造を明示化させないまま情報を記述する方法であると言える。ここからはいくつかの教訓を得られる。一、構造を明示化すればいいってものではないということ。一、構造が明示化されなくても私たちはテキストを読み取っている。一、私たちは潜在的なレベルでテキストの構造を何となく理解している。一、テキスト理解にとってテキストの構造はそれほど重要ではないかもしれない。もっとも、通常の文章も、句読点や段落という構造化の装置を含む。また、テキストのなかで現在のテキストの位置づけを明示するテキストが書かれる場合もある。例えば、「話を戻そう」など。これは、構造的階層を下へ下へと深めていく動向をストップしようという提案である。 関連