森成麟造
文豪漱石の命救った主治医は上越考古学の先覚者 市立歴史博物館で森成麟造展 - 上越タウンジャーナル
森成麟造は
1884年
(明治17年)、現在の上越市安塚区真荻平(もおぎたいら)生まれ。医師となった森成が東京の長与胃腸病院に勤務していた
1910年
(明治43年)、
夏目漱石
が持病の
胃潰瘍
で入院する。漱石は転地療養先の伊豆・修善寺で大量吐血して意識不明となるが、駆けつけた主治医の森成らの処置で一命を取りとめる。いわゆる「
修善寺の大患
」と呼ばれる出来事で、漱石はのちに感謝の意として「朝寒も夜寒も人の情けかな」という句が彫られたシガレットケースを森成に贈っている。