朗読に馳せる
朗読は作品を通して読み手の解釈、感性、生き方などを感覚的に表現する行為だと思います。 人の生き方に様々な良さがあるように、朗読にも様々な良さがあります。
あなたの声に合う作品が必ず在って、あなたに共鳴する作品や人が沢山在る。
それを探すため人はコミュニケーションをとるのだと私は思います。
誰もが美しいと思ったものを写真におさめれば「美しい写真」になるわけではないと思うのです。
写真におさめられたものが美しいのであって、その写真が美しいわけではない。
実物の方がもっと綺麗なのかもしれないが、写真には「写真のよさ」があるはずだ。
朗読はこれに似ている。
あなたの声で読むことによって生まれる広がりを知ってください。
決して綺麗な声でなくても、明瞭な滑舌でなくても、イントネーションがでたらめでも
あなたの心が踊っていれば、言葉も小粋なステップを踏んでいるはずですから。
あなたが美しいと思った風景を、あなたのフィルターで眺めてみたいのです。
声は心のフィルターに積もった物がろ過されたもの。
その一杯につまった、甘味や酸味、苦みその他さまざまを通して
あなたの営むものを愛してみたいと思うのです。
これ以上書くことが思いつかないので今回はここまで。
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