映画『フレンチ・コネクション』のカーチェイスはニューヨーク市の許可をとっていない
アメリカの映画監督ウィリアム・フリードキンは、映画フレンチ・コネクションの撮影のために自ら友人の警察官に密着し、職務や寝食を共にした。この映画には有名なカーチェイスのシーンがあるが、実はニューヨーク市の許可を取っていないという話。 https://www.youtube.com/watch?v=4mgIDVwdD-M
フリードキンはリアリズムを重視しており、予定外の出来事もそのまま映像に残している
映画内に撮影スタッフが映り込むような失敗も、そのままにしてあったりするという話
いわゆるノイズだが、そのようなノイズは無意識的に観客に生々しさ、リアリティなる印象を与える
最近の映画はデジタル的にその辺を処理できるのだが、その処理みたいなのは何か現実的な要素を排除している
我々(老害)に感じる、最近の(ツルッとした)映画に対する違和感はそこにあるのではないか?という話
ドキュメンタリー出身であるフリードキンが、この辺重視していたのはわかる
このドキュメンタリーとノンドキュメンタリーの境目を探るような試みをしている映画監督は多い