日本を創った思想家たち要約2近世
林羅山 朱子学 理 江戸時代のモラル 
藤原惺窩 漢文化に憧憬する江戸幕府最初の思想学者 王陽明の知行合一重視
鈴木正三 相手の論理に付き矛盾を突き自分の主張の優位性を説く 一仏三徳、月の仏、心の仏、医仏の仏 四民日用、士農工商が自分の仕事を一心不乱にすることが仏行、商人の擁護論
中江藤樹 翁問答で述べる 「もっとも願い求めるのは心の平安である」そのための学問 良知とは生まれながらある心に内在する善悪の判断力 愛敬 
山崎闇斎 李退渓尊重 朱子回帰 心敬 敬によって心を直くする 天地一理は日本だけでなく外国の説との合致 例:中華思想
熊沢蕃山 借学を説くが水土(神道など国体のこと)は借りれない 大学或問で幕政批判 廃仏論で神道回帰を水戸学に繋げる
山鹿素行 武士の本分は三民の模範になるため自己修養 外国の朱子学ではなく日本にふさわしい兵学(武士道)を教える 国粋主義に繋がる 朝廷は世界の中心 朱子学批判と中朝論を尊王思想で幕府に警戒される
山本常朝 武士道とは死ぬことと見つけたり 葉隠 武士の生き様
伊藤仁斎 論語を人間本性学として解読 孔子に帰れ 道は仁 討議する形式の古義堂
貝原益軒 日用の学問 養生訓
松尾芭蕉 俳諧を和歌と同じ立場に 志を述べることと閑寂、内向 季語 「私は蕉風ではない」
井原西鶴 義理超脱のピカレスクロマン作家 好色一代男は源氏物語パロディ 色道を貫くには世間の義理を無視して、遊郭の義理に従う思想 日本永大蔵は義理に反して没落 世間胸算用は義理同士のぶつかり合い
近松門左衛門 義理の衝突を描いた 義理と人情の背反によって破局する悲劇性 義理を舞台上、人情を観客席に、人情と義理の角遂の悲劇であるロミジュリとは違う 来世でこそは救われる
新井白石 天下有用の学を志す博覧強記の人 歴史・現実主義者 例:読史余論 古史通 南朝正統だが政治は批判 常倫の道を外れたものは治者にふさわしくない 情報通 例:采覧異言 西洋紀聞 詩人 折たくの柴の記
荻生徂徠 政治と道徳それぞれの固有な議論 弁道 政談 
太宰春台 専売制 経済録 聖学問答
海保青陵 藩営商業論 稽古談
石田梅岩 心学とは心の本性を知れば、善く生きることができる 都鄙問答 仕事が本分 石門心学
富永仲基 マルクスより100年前以上にイデオロギー批判の原則を示す 夭折した天才 三教(儒学、仏教、神道)批判 誠の道とは 当たり前を当たり前に、仕事を生活の理由を置き、素直で品行よく、言葉遣いもきつくなく、振る舞いを慎み、親孝行する 相手の主張よりも己が優れた加上の論 三物五類
与謝蕪村 池大雅と並ぶ文人画 正岡子規は蕪村は芭蕉を超える俳人と評価 離俗論 その後継者漱石
三浦梅園 僻地に自然哲学と可知論が生まれる 「玄語」 気の哲学 反観合一
本居宣長 もののあわれ論(人の情)例:源氏物語 神ながらの道 朱子学批判(からごころ排除)
契沖 人間本姓を信頼 古典研究で文献学や書誌学に貢献
荷田春満・賀茂真淵
平田篤胤 日本中心の三教一致論
上田秋成 義理と義理の極限的対立 主役と反対の立場の敵役 O・ヘンリイに劣らない意外結末の鮮やかさ 現代のことのみを述べる合理主義精神 まめ心とあだ心
工藤平助 ロシア侵攻に鋭く反応した赤蝦夷風説考
寛政の三奇人
林子平 ロシア南下を警戒した海国兵談
高山彦九郎 勤王と奇行の士 謎の自害
蒲生君平 天皇陵の荒廃を嘆いた山陵志
☆山片蟠桃 天才経営者 蟠桃は番頭から 夢鬼論(神様お化けなどの否定) は最澄の比叡山建立も批判 地動説 実知・公知・大知
曲亭馬琴 時代小説が大衆文学のトップに 勧善懲悪小説
山東京伝 長編読本のパイオニア
佐藤一斎 江戸儒学の完結は言志四録
儒学は伊藤仁斎の童子問から始まりここで終わる 西郷隆盛の南洲手抄
頼山陽 幕末明治の日本史の有名な教科書である日本外史 仁政を敷き民生の安定が政治家に求める責任 勤王が道徳基盤 例:徳川家は尊王の新田氏の子孫
二宮尊徳 小より積初むべし 報徳思想 分度
宮崎安貞 農業学のバイブル「農業全書」
安藤昌益「自然真営道」
本多利明「自然治道」
佐藤信淵の偽歴史家として評価は低い?
大蔵永常 農民に必要なのは現金の収入で特産物が必要 多角的経営推奨
大原幽学 農業組合を日本で初めて作った
大塩平八郎 頼山陽曰く「明敏であるという点よりも清廉さにおいて光っている」知行合一から天保の飢饉で武装蜂起
渡辺崋山 慎機論でモリソン号打ち払いに反対し、蛮社の獄で死
高野長英 夢物語 同じく犠牲に 2人は革命思想はなく先駆け的存在にはなったが実際は違う
藤田幽谷 水戸学の祖
会沢正志斎 「国体論」 皇室が万国を統括すべき存在と述べる
藤田東湖 「講道館記述義」 家康賞賛 天道
横井小楠 反尊皇攘夷と大政奉還思想のパイオニア 「国是三論」要約 交易と半官半民産業により民を安らかにするのが政治の目的、侵略されないためには海軍強化、政治国防は武士の仕事で文武両道を政治で学べ、共和一致は政府の任命を朝廷が
佐久間象山 アヘン戦争から敵はイギリス 「海防策」
勝海舟 「氷川清話」「解難録」は世界と人間の理解
橋本左内 夭折の天才 富国強兵、積極貿易、敵はイギリス対抗し日露同盟
吉田松陰 信じるか疑うかの二社択一 思想家よりも教育者