意見の尊重は意見の丸呑みではない
2021/9/17
意見を(はなから)疑うなんてことは、相手を尊重しようとする限り、してはならないことだ。 しかし、意見を疑わないことと、意見の偽が立証されたときその意見を無視すると決めることとは、異なる。
しかし、だからといって相手を嘘つき呼ばわりするということもないし、相手が言っていたことが嘘だったと断言するわけでもない。
人間の認識には限界があり、私たちに確認された限りでの限界内においては、あなたの意見を受け入れては齟齬が出過ぎるので、それを考慮しないことにする……ということにすぎない。 しかし、偽の立証もまた有限であると言わなければならないだろう。したがって、各関係者の納得・合意を得てゆくことが重要であって、頑なに認めない人を無視するのもおかしい。 だからこそ、妥協しない人の、その頑強さを分析し、批判しておきたい。そのためには、妥協が持つ本質的な重要性をがっちり掴んでおきたい。