心理学
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心理学(psychology)は、行動と心的過程についての科学的学問と定義することができる。ヒルガードの心理学第16版 p6
心理学は「行動」「心的過程」の両方を扱う
それぞれがカバーする範囲は一般的に考えられるものより広い
例えば、心理学がカバーする「行動」は単に身体が動くことだけではなく、言語や身振り手振り、狭い例だと「その人が募金を行ったという事実」なども対象に取る。
「心的過程」は単純に「この人はこう思ったからこうした」という部分に収まらず、客観的に観測できる心的過程の一部――脳のはたらきや神経の活動――をカバーする。
草稿(1)へのコメント
1(下記)において「見えない心の動きを学ぶ」とあるが、これは正確ではない。
心理学が行うのは「見えている(観測できる)行動の分析」と「(それに伴う)心的過程の考察」である。
「見えない心の動き」は当然「観測できない」ために科学的根拠に欠ける。
科学的であるために、「観測できる事実」から、「心」というブラックボックスに対し、どの程度の予想が立てられるか、考察が行えるか……というのが心理学の営みである。
1において「(前略)〜“目の前の相手が何を考えているのか”をつかみやすくする学問」とあるが、これは違うだろう。
「物理学は、日常生活において、目の前の物理現象から“次に何が起こるか”を数式によって予測する学問」ぐらい違う。
物理学が目指すのは(たぶん)「物理法則の解明」である。
より細かくすれば、「物のことわりのすべてを記述可能にする試み」と言えるのではないか。
科学とは「世界を記述可能にするための営み」である[要出典][独自研究]
よって、心理学の目指すところは、「心のことわりの全てを記述可能にすること」である。
「目の前の相手の考えがわかること」では全く無い
そもそも“特定個人の心の予測”に重きを置いていない。心理学の関心は“人類に共通する「心」というもののルール”とかである。
現代の科学、心理学では“特定個人の心の予測”はできないし、“傾向”レベルに収まる
考えを読めるようになったとしても、それは記述可能になったことの副次的な作用である
1ではあたかも心理学が「肉体」と「精神」を分け、そのうちの「精神」について考えているような記述になっているが、これは正確ではない。
心理学において「肉体」と「精神」は密接に関わるものであると考えられている。
肉体の状態は精神に影響を及ぼすし、その逆もある。故に心理学では前述の通り肉体のこと――脳科学的、神経科学的観点――を扱う。
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人間は肉体と精神がひっついて存在しているが心理学は 精神的な活動の内 見えないココロの動きを学ぶ学問で
これを理解することでおしゃべりや交渉、仕事において"目の前の相手が何を考えているのか"をつかみやすくする学問
・・・のようなもの。