式子内親王
しょくしないしんのう
名を「しきし」とも読む
後白河上皇の第三皇女
新古今時代の代表的歌人
以仁王、守覚法親王の妹
賀茂斎院
藤原俊成に和歌を学ぶ
『古来風体抄』はこの人のために献じた書とされている
盃に春のなみだをそそぎけるむかしに似たる旅のまどゐに
はかなくて過ぎにしかたを数ふれば花にもの思ふ春ぞ経にける
桐の葉も踏み分けがたくなりにけりかならず人を待つとなけれど
玉の緒よ絶えなば絶えね ながらへば忍ぶることの弱りもぞする
山深み春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水