底が知れるように小説を書く
ひとつ、
いやしくも、大衆に読んでもらう小説に、
底知れない
ことを重々しく書いてしまうととても読まれない。作者の
内側から得体の知れないものがでてくる
としても、うすめ、おさえ、
パッケージ
して商品にしなければならない。という考え方。
また、
小説というものが
時間
や
構造
を巡る芸術だとすれば、その直方体や立方体を矯めつ眇めつ、四方八方から検分できるように拵えなくてはならない。
根底
が見えない、何だかものすごいことはわかるが。というのでは、直視するにあまりにも不気味である。という考え方。
小説とは結局なんだろう。