希望的観測
好ましい結果が起こることを、好ましくない結果が起こることより期待すること。
(例)
A:最近、不景気だ。今年の企業採用人数はどこも大幅に激減しているらしいよ。
B:俺も第一希望の会社が今年の採用活動に積極的じゃないからちょっと心配だけど、来年には景気も回復するだろう。今年採用を控えた分、来年は例年より多く採用するんじゃないかと見込んでるし、そうなってくれたらいいなと思ってる。
A:そうだね!きっと来年はそうなってるわよね。
このように、物事を自分にとって都合の良い方向に考えやすい傾向を希望的観測と呼ぶ。
ここでは、自分の主張に対して何か明確な証拠が与えられたわけでもないのに、あたかも正しい推論が行えたかのように議論を進めている。
希望的観測に基づく議論を行う人は、チェリー・ピッキングで見たような証拠の集め方も同時に用いることで、自分の論旨を都合よく固めようとする。 しかし、希望的観測から物事を始められる人というのは、仮に失敗してしまっても、「また新たに挑戦しよう!」と気持ちを切り替えやすいものでもあるだろう。