実用主義
明治に「プラグマティズム」という思想が日本に受容されたとき、訳語として「実用主義」が採用された。 プラグマティズム関連の本を読んでいると、この「実用主義」という訳語があまり良くなかったと指摘されているのを見ることがある。たぶん、「実際に役立つ哲学」みたいな誤解をされやすくなるからだろう。
ここでの「実用」はexpedientのことだと思う。この言葉によってプラグマティズムが誤解されてきた歴史があるらしい。 『プラグマティズム古典集成』の105ページあたりに関連情報が書いているようだ。
たしか、このexpedientは「適切な」という意味であり、「政治的な有用性=都合が良い」という意味じゃないみたいな弁明がされていたような記憶がある