多義の誤謬
2つの前提の中で同じ語が、関連はあるが異なる意味で用いられることにより生じる誤謬
(例)
A「親が一生暮らせる財産を持っていたら就活をしなくてもいいのに」
B「いや、お前は莫大な財産を持ってるよ」
A「は?」
B「親友ってのは財産だろ? つまり、俺はお前にとっての財産なのさ」
B「だから就活なんてやめてしまえ」
→Bは推論の形式としては間違っていない。しかし、実際は間違った結論が出てしまうのは、語を多義的に使ってしまったから(Aが用いた「お金」という意味の財産を、Bは「貴重な価値を備えたもの」として捉えた)。