四大奇書(中国)
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四大奇書とは、中国で元代~明代(1271~1644)にかけて白話(口語体)で書かれた著名な4つの大衆向け長編小説の総称である。この名称は清代(1636~1912)の書店が考えたキャッチコピーに由来している。本場中国では、清中期以降「金瓶梅」の代わりに「紅楼夢」を加えて呼ばれるようになった「四大名著」の方が一般的である。これらの作品は数多くの異本が出回っており、絵入り本や京劇も多くつくられていた。また、日本や朝鮮といった周辺国でも受容されている。現代でもアジア諸国の映画やマンガ、ゲームといったエンターテイメントの題材になっている。 漢(前202~220)滅亡後に現れた魏・呉・蜀三か国の英雄たちの活躍を描く歴史小説。基本的に、劉備の建国した蜀を漢の後を継ぐ正統王朝(主人公)として描くことが多い。漫画「蒼天航路」は魏の曹操を主人公にした例外的な作品である。
北宋(960~1127)末期に梁山泊という沼地にアジトを作り、王朝に反旗を翻した108人の盗賊たちの生きざまを描いた作品。
唐代(618~907)の僧侶、玄奘(三蔵法師)が天竺(インド)へ仏教の法典を取りに行った史実を元に、三蔵とお供の妖怪たちの冒険譚として描いた作品。
西門慶という豪商があくどい手段で金と権力を手に入れ、女性たちとの快楽に溺れるが、最終的に破滅してしまう人情小説。
番外編
・『紅楼夢』