同世代と共有しているコンテンツが少ない
5chのインターネット老人会のような懐古スレでたまに目にしたレス。最近の若者は同世代と共有しているコンテンツが昔より少ないらしい。
一昔前はみんなが同じ音楽を聴き、みんなが同じテレビ番組を観ているという場合が多かった。
これはメディア利用の変化の影響、具体的にはインターネットの台頭による。
総務省の情報通信白書によると、ここ15年間でテレビ視聴時間は減少し、インターネット利用時間は増加しているという。
年代別では、60代は横ばい傾向にあるものの、50代以下は減少傾向にあり、特に10代及び20代の減少が著しい(下図)。
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テレビ視聴時間推移(2000年~2015年、平日1日あたり、全体・年代別)
今回はタイトルに従い、若者(10代、20代)を重点的に見る必要がある。
20代は1日あたり1時間ほど減少し、10代に限っては2時間近く減少している。
では、若者は何を見ているか?と言えば、やはりインターネットである(下図)。
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インターネット利用時間推移(2000年~2015年、平日1日あたり、全体・年代別)
インターネット利用時間に関しては10代よりも20代の増加が著しい。
もちろん10代も2010年頃から緩やかに上昇している。
しかし、単にテレビからインターネットへの移行が起こっているわけではない。今の若者はテレビとインターネットを併用している場合も多いのだ。
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テレビ(リアルタイム)視聴とインターネット利用の並行利用行為者率(全年代・年代別・平日)
調査対象日1日に各情報行動を行う者の割合(行為者率)をみると、テレビ視聴は85%、ネット利用が74%に対して、両方の並行利用は35%となっている。
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テレビ(リアルタイム)視聴とインターネット利用の並行利用時間(全年代・年代別・平日)
インターネットにはテレビよりも豊富なコンテンツで占められており、1人1人見ているものが異なる。
若者のテレビの視聴時間が減少し、インターネット利用時間が増加したことで、タイトルのような現象が起こってしまった、ということなのだろうか。