千里の道も一歩から
大きなことを成し遂げるには、手近なところから着実に始めていくことが肝要であることのたとえ。
(岩波文庫書き下し文) 合抱の木も毫末より生じ、九層の台も累土より起こり、千里の行も足下より始まる。
(岩波文庫現代語訳) ひとかかえもある大木も毛先ほどの芽から生長し、九階建ての高殿も土籠ひと盛りの土から造りだされ、千里もの道のりも一歩あるくことから始まる。
一歩を踏み出すことや着実に歩んでいくことの重要性が説かれているらしい。
千里は足下より始まり、高山は微塵より起る。吾道も亦此くの如し
とあり、これが古今和歌集仮名序の
遠き所も出で立つ足下より始まりて、年月をわたり、高き山も麓の塵ひぢよりなりて、天雲たなびくまで生ひのぼれるごとくに、この歌もかくのごとくなるべし
という表現につながる