会話による含意関係分析や概念形成の人と機械との違いについて
品書き
・会話を忘れたかりふぁによる人の会話を通じた概念形成について考える
・最近流行りのBERTやらGPT-3の仕組みを読み解く
・仮想マシン(VM)によるスクリプト言語の逐次翻訳についての記事をみて、プログラム実行中の判断の追加が可能かを考える。
かりふぁ 人語わかりふぁ
会話の意味理解は偶発的で逐次的な達成の構造体をなしその構造、または言語実践に意味を付与する合理的な諸特性を指す。
code: ガーフィンケルによるエスノメソドロジーの解釈定理
{ } →( )
左側の{ }は、活動の具体性を意味する。「いま、ここ」で生み出される自然で説明可能な秩序現象。それはある特定で個別の出来事
真ん中の→は、社会学者の熟練された方法的手続きを意味する
右側の( )は、方法的手続きをとおして構築された説明を意味する。それは「記号化された対象」と呼ばれる
新陸人(編)の『新しい社会学のあゆみ』(2006)
合理的な諸特性について
現在の会話の流れでは過去の語りの意味を読み直す働きがある 文脈依存性
会話の流れの中で過去の語りを位置付ける働きがある 相互反映性
つまり過去をどう位置付けるのかについて現在何を話すのかが決まってくるってこと?人は現在と過去と未来をある程度頭の中で行き来できるからそれらの可能世界の位置付けもできるよな。でこれは現在の語りの選択肢になるわけだ。
過去の解釈と未来の予期って無限通りあるから実質話す選択肢は無限か
合理的な位置付けってなんだろうな。経験ベースの合理主義的操作ってこと?感情は無視できるの?特異な境遇による解釈の齟齬やノイズによる受信の齟齬はどう拾うの?
ガーフィンケル先生の意味論は語りが指し示す事物の構造についての適切な共通理解という前提を用いない。またその構造を前提とした記号論も廃すると。言語使用によって表象(適切な共通理解によって構成される実体に対応した像や含意)が共有されることで意味を説明する表象主義が否定される。
例えば談合は議論する会議するといった意味合いが多かったが、メディアが政治的忖度についての話し合いを特に談合と表現したので、偉い人たちの悪い話し合いというイメージが定着した。表象や共通理解というものは変動するし、その適切さや規範性は永遠ではない。
個別の人間が整合説に基づく語の対応関係の論理的説明を加える運動を繰り返すことでいわゆる"共通理解"の形成を集合知的な視点から説明できないだろうか。
この視点だと統語構造の形成過程とその説明はびっくりするほど難しそう。メタ構造じゃん。今の風潮だと生成文法でさまざまな統語構造の元となる形と変形を想定することで文法の説明ができそうな一方で、語の意味論は諸説ある形だけど。
ファインチューニング:比較的万能な学習済みモデルとそのデータを活用してある程度自然言語を解釈できるAI(中卒)を拝借して、あとはそれに専門的なデータ群を学習させて、いい感じに専門用語やそれらの構造を理解したAI(高専卒)をつくろうっていうイメージ。