三都三園
昭和初期の近代日本画において美人画のジャンルは絶頂期を迎え、その中でも女流画家の活躍はめざましいものがありました。「三都三園」とは近代女流美人画家を代表する上村松園(京都)、池田焦園(東京)、島成園(大阪)の3名を称したものです。品格ある理想の女性像を追求した上村松園。物憂げな眼差しの美人画で人気を博した池田蕉園。女の性を写し取った妖艶な画風を確立した島成園。
秋季特別展 三都三園 上村松園・池田蕉園・島成園 開催
上記にあるように全員女流画家。
この中で美術史の文脈で最も評価されているのは上村松園。彼女は「西の上村松園、東の鏑木清方」と呼ばれたほどの美人画の大家であり、女性初の文化勲章を授与されている。
どうでもいいかもだけど個人的に好きなのは圧倒的に島成園。大坂画壇は美術史の中で一時期、忘れ去られてしまっていたようで、近年再評価が進んでいる。2023年1月には大阪中之島美術館で過去最大級の「大阪の日本画」展が開催された(なぜ「大阪画壇」は評価されなかったのか?今、注目される大阪の日本画の魅力)。