三都三園
昭和初期の近代日本画において美人画のジャンルは絶頂期を迎え、その中でも女流画家の活躍はめざましいものがありました。「三都三園」とは近代女流美人画家を代表する上村松園(京都)、池田焦園(東京)、島成園(大阪)の3名を称したものです。品格ある理想の女性像を追求した上村松園。物憂げな眼差しの美人画で人気を博した池田蕉園。女の性を写し取った妖艶な画風を確立した島成園。 上記にあるように全員女流画家。
この中で美術史の文脈で最も評価されているのは上村松園。彼女は「西の上村松園、東の鏑木清方」と呼ばれたほどの美人画の大家であり、女性初の文化勲章を授与されている。