ワンピースの特徴👻
漫画『ワンピース』について「ワンピースが持つ他の漫画にはないクセみたいなもの」など思ったことをメモ。 Table of Contents
ワンピースはミュージカル
常に格上相手に挑み続ける
ワンピースはパワーインフレが控えめ
ワンピースは一貫して子供が弱い者として描かれる
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ワンピースの大きな特徴として、キャラがとにかくよくしゃべることが一つあると思う。
例えば味方サイドが敵サイドの策略の一端に気づき「お前、まさか…!」みたいなことを言うと、必ずと言っていいほど「冥土の土産に聞かせてやろう」みたいなノリで根絶丁寧にすべてを喋ってくれる。
他にはキャラクター特有の口癖や鉄板天然ボケが用意されており、それが連続で使用されることで「ピンチ→口癖・鉄板ネタ→ツッコミ→そんなことやってる場合じゃねぇ!」みたいなリズムが生まれるなど、常に賑やかなのだ。
昔はこういうノリを「寒い」と思ったりしたものだが、大人になって読んでみると「これはミュージカル的な演出なのかもしれないな」って感じた。
「ワンピースはバトルがしょぼい」とか「ダークな展開が弱い」とか「ストーリーや設定に整合性がない」とか色々批判はあるけど、そういったものは本質ではないのかもしれない。ミュージカルを見るように楽しむのがワンピースの楽しみ方なのかもしれないね。
また、ワンピースは数々のディズニー映画をモチーフとしていることは有名な話だし、ディズニー映画といえば(ストーリーはちょっと浅いかもしれないが)キャラの心情を歌に乗せてテンポよく伝えるのが魅力である。この点からもやっぱそうなんだろうなぁって思う。 最後に、映画「ワンピースFILM RED」が超大ヒットしたのは、歌とワンピースの相性がめちゃくちゃ良いからなのかもしれないね。(ado大先生のおかげな気もしないけとまぁそこはね)
常に格上相手に挑みつづける
主人公たちは常に負け確定のボスに挑み続ける(ワポルやホーディみたいな中ボスは除く)。
知恵を振り絞っても覆しようのない力量さを、その場で成長してギリギリ勝つみたいな展開が常に続く。これが熱いのだ。
🤔う〜んでもこれって王道少年漫画全般そうな気もするな。でもワンピースからは特にそれを感じるぞ。なんだろう。
強敵の描き方が上手いからかな。
迫力ある画風かも。
長期連載だから、強敵が強敵であり続ける期間がクソ長いからというのはありそう。
それとワンピースは、ドラゴンボールやトリコなどと比べてパワーインフレが控えめという特徴も大きそう。 ワンピースはパワーインフレが控えめ
ワンピースのすごいところの一つとして、長く続いている割にはパワーインフレがそこまで顕著ではないことだと思ってる。例えば鷹の目のミホークみたいな、超最序盤で出てきた強キャラが未だ最強であり続けているところとか。よくあるインフレ漫画ではそういうキャラはどっかで倒されて、新キャラがボスの位置に着く(そしてかつての強キャラと共闘することもある。これはこれで熱い展開ではあるが、場合によっては萎えることもある。シャーマンキングよ、お前のことだぞ)。ワンピースでは最終章までメインディシュが残されているわけので、ワクワク感が持続するのだろう。 うーむ、ワンピースも長期連載少年ジャンプ漫画の例に漏れずパワーインフレがすぎると思うけどなぁ…ドレスローサー編までは本当に好きだったんだが…尾田くん…寝落ち.icon
それは本当におっしゃるとおりなんです。実際にワンピースは結構インフレはしてます!!しかし、NARUTO、BLEACH、ドラゴンボール、トリコなど、他の長期連載ジャンプバトル漫画と比べるとかなり控えめです。
ウ、ウボラァ…
ワンピースは一貫して子供が弱い者として描かれる
ワンピースには少年誌にありがちの(戦闘力の面で)天才子供キャラみたいなのはいない。ルフィもゾロもサンジもエースもサボも子供の頃はやばいぐらい弱かった。どれだけ強いキャラも子供の頃は例外なく弱い。
子供の成長を描くためなのか、正義の味方が弱い子供を守るところに読者が感動するからなのか。いや両方かな。
あと単純に尾田栄一郎先生の趣味趣向なのかもしれない。 そして麦わらの一味と関わった弱小な子供は大成して再登場する流れも多く、こういう展開は熱くて夢があって好き。