リルケの「いつひとりの人間が」から
むらがる光の群で
夜の闇はできていた
純粋な自己矛盾であるあの闇が
リルケ
「いつひとりの人間が」より
1920年代に描かれたこの光景は逆説的である
ちょうど同じころにアメリカで
ネオンサイン
が実用化されたらしい
この詩句もそうした背景をもって生まれたのかもしらん
だが光が凝集して一つの絶対的な闇を象るイメージは純粋に魅力的である
#一口コラム