ラルタルト語の歴史
古代のラルタルト諸島には、ラルタルト人が住み着いていたと考えられる。大陸でも話されていたヤタシ語を共通語として使っていたが、1200年ほど前ごろには、すでにヤタシ語から古ラルタルト語が分岐、成立していたと考えられる。 島国であると言う地理都合上、文法の変化が少なく、かつての特徴を残した屈折と、複雑な格変化をある程度残している。そのため、ラルタルト語話者は、ヤタシ語の文書をそれなりに理解できる。
古い形を残し、ローコンテクストである、と言う点から、学術言語、宗教言語としての意味合いが強い。そもそも、ラルタルトとは、「神と人」と言う意味であり、かつては、宗教関係で使われる古ラルタルト語をラルタルト語と呼び、日常で使われていた古ラルタルト語は、「俗ヤタシ語(Eana-Yatasi)」と呼んでいた。しかし、求められていたものが違う(片や正確性、片やコミュニケーション性)だけであって、両者の差異はほぼなかったものと考えられる。そのため、現在においても、南ヨルグ地方諸国では、ラルタルト語の教育が行われていることは珍しいことではない。