ラスコーリニコフとルルーシュ
ラスコーリニコフとルルーシュがあまりにも似ているのでAIに聞いてみた。
自分:罪と罰のラスコーリニコフとコードギアスのルルーシュって似てない?
gemini:ラスコーリニコフとルルーシュ、たしかに似ている点は多いですね。多くの人が共通点を指摘しています。
◎似ている点
独善的な思想と行動力:
ラスコーリニコフ: 彼は「非凡人」は社会の進歩のために法律を踏み越える権利があるという独自の思想(ナポレオン主義)を持ち、その思想に基づいて金貸しの老婆を殺害します。
ルルーシュ: 彼は妹のナナリーのため、そしてブリタニア帝国を破壊してより良い世界を創るという目的のため、自らの頭脳とギアスという特殊能力を使ってテロリスト集団「黒の騎士団」を率いてブリタニアに反逆します。
両者とも、自身の思想や目的のために「悪」とされる行為(殺人、反逆、テロリズムなど)を正当化し、実行に移す行動力を持っています。
優れた頭脳とプライド:
ラスコーリニコフ: 元大学生で、非常に高い知性を持っています。自身の思想に絶対的な自信を持っていますが、その傲慢さが苦悩の原因にもなります。
ルルーシュ: アッシュフォード学園の生徒でありながら、軍隊顔負けの戦略・戦術を立て、敵を翻弄する天才的な頭脳を持っています。自分の策に絶対の自信を持っており、想定外の事態に直面すると焦りを見せることもありますが、すぐに立て直します。
どちらも、自分の頭脳を過信する傾向があり、そのプライドが物語の大きな要素となっています。
孤独と内面の葛藤:
ラスコーリニコフ: 殺害後、罪の意識に苛まれ、精神的に追い詰められていきます。社会から孤立し、内面の葛藤に苦しみます。
ルルーシュ: ゼロとしてカリスマ的なリーダーシップを発揮する一方で、その正体を隠し、孤独に戦います。友人や家族を巻き込んでいくことへの罪悪感や葛藤を抱えています。
両者とも、自らの行動の結果として、精神的な苦悩や孤独を深めていく点が共通しています。
妹への愛情:
ラスコーリニコフ: 妹のドゥーニャのために、彼女が不幸な結婚をしようとしていることに苦悩します。
ルルーシュ: 妹のナナリーのためという強い動機が、彼の行動の根幹にあります。
どちらも、妹への深い愛情が行動の原動力の一つとなっています。
◎似ていない点
目的のスケールと結末:
ラスコーリニコフ: 彼の殺人は個人的な思想に基づいたものであり、その結果は彼自身の内面的な「罰」と向き合うことに集約されます。最終的にはソーニャとの出会いによって罪を告白し、魂の救済へと向かいます。
ルルーシュ: 彼の目的はブリタニア帝国という巨大なシステムを破壊し、世界を変革するという壮大なものです。彼の行動は世界に大きな影響を与え、「ゼロレクイエム」という壮絶な自己犠牲によって完結します。
描かれる「罰」の性質:
ラスコーリニコフ: 彼の「罰」は、主に内面的な苦悩や罪の意識、つまり精神的なものです。
ルルーシュ: 彼の「罰」は、仲間や家族を欺き、利用し、最終的に自ら悪役を演じて死を選ぶという、社会的・肉体的なものです。
このように、ラスコーリニコフとルルーシュは、**「優れた頭脳を持つ青年が、独自の思想に基づいて社会に反する行動を起こし、内面的な葛藤に苦しむ」**という点で非常に似通ったキャラクター造形がなされていると言えるでしょう。
特に、ドストエフスキーの「超人思想」を現代のダークヒーロー像に落とし込んだという点で、ルルーシュはラスコーリニコフの系譜に連なるキャラクターだと見ることができます。