ユーゲント・シュティール
1896年に刊行された雑誌『ユーゲント』(Die Jugend) に代表されるドイツ語圏の世紀末美術の傾向を指す。ユーゲントは若さ、シュティールは様式を意味するドイツ語で、アール・ヌーヴォーと意を同じくし、「青春様式」と表記されることもある。19世紀末から20世紀の初頭にかけて展開し、絵画や彫刻のほかにも、建築、室内装飾、家具デザイン、織物、印刷物から文学・音楽などに取り入れられた。 https://gyazo.com/226a7d884f6b2f464134259aadc9abd4
これが雑誌『ユーゲント』の表紙
ばる.icon『ユーゲント・シュティール』はこれにちなんで命名されたのね
ドイツではイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の影響下に工房や連合が設立され、そこを中核として、新しい時代に相応しい普遍的な造形が探求された。理念は「構成と装飾の一致」で、芸術と実用の融合を目指した。 フランスのアール・ヌーヴォーに比べると、合理性重視の傾向が強い。その場限りの特別性を尊重したデザインで、装飾過多、貴族主義であると批判されることもあった。
ユーゲント・シュティールには、数か所の中心地がある。ミュンヘンでは1898年に、H・オブリスト、R・リーマーシュミット、P・ベーレンスらが、手工業芸術連合工房を設立、ドレスデンではユーゲントシュティールの理論的指導者ヴァン・デ・ヴェルデの展覧会も開かれる。もうひとつの中心地、ダルムシュタットでは、1899年に大公の援助で「芸術家村」が開設、ウィーン分離派の建築家J・M・オルブリヒやベーレンスが招かれた。ヴァイマールでは、ヴァン・ド・ヴェルドが芸術顧問として招待され、1906-14年にかけて工芸学校の校長を務めた。
ばる.iconミュンヘン分離派、ウィーン分離派、ベルリン分離派の活動とも合わせて語られることが多いのね 代表的な作家
アウグスト・エンデル(August Endel)
ヘルマン・オブリスト(Hermann Obrist)
ペーター・ベーレンス(Peter Behrens)
ヨーゼフ・マリーア・オルブリヒ(Joseph Maria Olbrich)
リヒャルト・リーマーシュミット(Richard Riemerschmidt)
アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ(Henry van de Velde)
フランツ・フォン・シュトゥック(Franz von Stuck)
ばる.icon誰かアール・ヌーヴォーについてまとめてくれないかな