ミニマリズム
ミニマリズム(英: Minimalism)は、完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル(様式)。ミニマリスムとも表記される。「最小限主義」とも。
「1950年代に彫刻や絵画の分野で芽を出していた」とも、「1960年代に音楽・美術の分野で生まれ、ファッションにも導入された」ともされる(ミニマル・ミュージック、ミニマル・アート)。なおその起源が、日本における神道や禅から生み出された頂点文化に見出すことができるという論者もいる。和歌、俳句、芸道の形、枯山水、水墨画、茶室、盆栽などは、限られた状況・空間や色彩の中に無限の世界を見出すミニマリズムである(→わびさび)。なお、実際には多くの国や地域の宗教が「質素」「清貧」を生活の理想としているため、あくまでも日本の宗教がその要素をいち早く芸術分野に取り入れ、明確に様式化させたと捉えることができる。
(中略)
アメリカ合衆国では1960年代に登場し、主流を占めた傾向、またその創作理論であり、「minimal(最小限) + ism(主義)」という組み合わせの造語であり、要素を最小限度まで切り詰めようとした一連の態度から生まれた、必要最小限を目指す一連の手法や、その結果生まれた様式である。装飾的な要素は最小限に切り詰め、シンプルなフォルムを特徴としている。芸術の諸分野(美術・建築・音楽・哲学・生活様式 等々)で導入、展開された。その結果、ミニマリズム文学、ミニマリズム建築なども生まれた。
ミニマリズム - Wikipedia
「ミニマリズム」がライフスタイルの面で注目されたのは2010年代になってから。
2010年のアメリカで、ジョシュア=フィールズ=ミルバーンとライアン=ニコデマスが The Minimalistsというウェブサイトを開設し、必要最小限の物しか持たない生活に関するエッセイを発表。これが大きな反響を呼んだ。彼らの主張は『minimalism~30歳からはじめるミニマル・ライフ』(2014年、原著は2011年)で確認できるらしい。
日本では、佐々木典士著『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』や澁谷直人(ミニマリストしぶ)などが話題を集めた。