ミニアチュール
Miniature
最初は彩色写本の挿絵のことをミニアチュールと呼んでいたらしい。
各章の表題(とくに頭文字)を赤く彩色して際立たせるため、鉛丹(minium:ラテン語)を用いたことがこの名の由来となった。15世紀になるとグーテンベルクによる活版印刷が普及し、経済性が追求された結果、一点の製作に多大な労力を費やす写本の文化は衰退する。 中世のミニアチュールは小さいものが多かったため、「minute(微細な)」などが語源であると誤解され、小さいサイズのイラストを指してミニアチュールと呼ばれるようになった。※ここら辺が調べてもよくわからなかった。誤解ではなく、そもそもより小さいを意味するラテン語ミヌスに由来するとの説などもあるようだ
それ以降はヴェラム、象牙、厚紙などに描かれた小型の細密画、もしくは単に小さいサイズの油彩画や、エマーユ(七宝)などの愛玩用絵画を指すようになった。 つまり、写本彩飾画と細密画の2つの側面がある。
ミニアチュールは小さい模型などを指すミニチュアと同じ言葉で、前者はフランス語からの発音借用、後者は英語からの発音借用である。