ポートフォリオについて
ポートフォリオには様々なレベルがあるが、まずは商品のレベルである。
株、債券、金、不動産などに分散させる。
次にその商品内のレベルである。
株の中で、セクターごとに分散をさせる。
さらにその下のレベル、セクターの中で会社を分散させる。
セクターのレベルでも、上位レベル下位レベルがあるだろう。
このようにポートフォリオにも様々なレベルがあるのだが、基本的にあるのは「分散」という考え方である。
次に考えるのは、その目的である。
まず真っ先にくるのは下落を抑えるため、というのがある。
ある一つの分野が下落しても他の分野がカバーをする。
資産全体としての安定性を狙うのである。
ただここで考える必要があるのは、なぜ資産全体を安定させる必要があるのかという点である。
取り崩し期であれば、これは必要となるかもしれない。
含み損を抱えている部分を避けて、含み益が出ている分から取り崩す。
また実質的に取り崩せるお金の確保というのもある。
それが資産形成期であればどうだろう。
余裕資金であれば、そこから取り崩す必要がない。
下落はむしろ買い増しのチャンスとなる。
外からお金の流入があるときにはこれでよい。
しかし、株の運用でお金を生み出している場合にはどうか。
ある特定のセクターが芳しくない時、ここに資金を集中させていれば、お金が動かなくなってしまう。
もし株式相場全体の調子が悪ければ、諦めもつく。
しかし、他の部分が上昇しているならば、やはり特定のセクターに集中するということは反省しなければならないだろう。